ランソン報告つづき

峰吉雨ダスさとう
中国・国境越え

初体験!自転車に乗って国境越え!

2009年8月2日(日)

雨降るハノイを出発し、国道1号線を150kmひたすら北上。
クタクタになって到着したランソン。一晩明けて、起きてみると、
ん、まだ走れるんじゃない?行ってみる???

峰吉とアメダスさとうは当初予定していたランソンからさらに北上し、
中国国境まで行き、願わくば国境越えをして中国に行ってしまうと
言う計画を実行して来ました。

ハリマオは別行動!なんとランソンからハノイまで自転車で帰って
行きました!恐るべきパワー!

8:30宿泊したKimSonホテルを出発
昨日とはうって変ってメチャメチャお天気が良かった!


ホテルがあるランソンの市街から国境まで続く国道1号線に出る前に
腹ごしらえ!アメダスはPho!峰ちゃんはパン!テンでバラバラ、、、
やっぱしB型同志だからねぇーーー


市街から走って約2km。国道1号線に左折
しばらく走るとオッ出てきましたランソンの街の境界線


ここから国境の街、Dong Danまで14kmの標識が現れる!


こんな感じの交通量も少なく、走りやすい道が続きます!
左手にはまだランソンの街が見えています。


更に数km進むと交差点。Dong Dangに向けて更に直進します。


左手に頂上が尖がった変な山が見えてきました。


道路の左側に線路が登場。線路と平行して更に進みます!


そして更に数km進むと、、、


ヌおーー
ちょっと上り坂が1kmくらい続きます!
(坂を登るの夢中で写真撮るの忘れました!)


坂を登り切ったら若干の下り坂。。。らくらく、、、
トラックの重量を量る検問所みたいなのを通過!
自転車はもちろんフリーパス!


更に直進!


見えて来ましたDong Dangの街


ここを左折するとDong Dangの街。我々は国境まで直進します!
国境の名称はHUU NGHI QUAN(友誼関)

ここから国境までは3km。少し坂道が続きます。

坂を登り切ったところの橋。後ろにDong Dangの街が見えます。


橋の下には線路が走っていました。線路も国境を目指してます。
ここをハノイ〜北京行きの国際列車も走ってます。


更に直進。こんな気持ち良い道が続きます。


峰吉も気持ち良さそうに走ってます!

バーチャルサイクリングしてみましょう!
こんな感じです!

お天気もいいし、最高!


オッと、前方の景色が変わりました。
トラックが道の両端にたくさん停まってます。
中国への(中国からの)荷物運送用のトラック!
なんか国境の雰囲気がしてきました!


ここを通り抜けると右手に検問所が見えてきます。
係員に国境越えをする旨を伝えます。係員のオヤジ、
「どこから走ってきたんだ?」とニコヤカに!
のんびりした国境です。

更に進みます。

そしてついに到着!
左手にベトナムのイミグレーションの建物が現れました。

自転車をイミグレーションの建物の中に持ち込み出国手続き!
ハノイの空港での出国と同じようにパスポートと出国カードを提出します。

でも、ここの窓口、並ぶとかそう言う習慣がないみたいで、、、
ベトナム人やら中国人がメチャクチャ割り込んで来るのでもう大変!(笑)

やっとのことでパスポートに出国スタンプを押してもらい、前進。。。

税関があったけどX線の機会は埃をかぶって全然動いてなかった!
もう何年も使ってないんじゃないかな?(笑)
「税関員もどこから走ってきたの?」
「ハノイから?」「Khoe The!!!(スゲー元気だぇ〜!)てな会話で仄々してました。(笑)

そしてイミグレの建物から外に出ると、、、

ありました!国道1号線の基点ポスト!

HUU NGHI

ここから国道1号線の出発点についに到着!
峰吉はこれで国道1号線をHUU NGHIからホーチミン市まで走破した
ことになるんだね!きっと感無量な筈!

ベトナムイミグレーションをバックに記念撮影
中国寄りよりベトナム方を臨む
ベトナム寄りより中国方をバックに記念撮影!
後ろの柵の中はもう中国だ!

中国のイミグレーションオフィースをバックに!
ベトナムと違ってかなり立派な建物で驚いた!


いよいよ中国へ!
立派なイミグレーションの建物に侵入!
おーーー これは凄い!立派な建物。クーラーもガンガンに効いている。
イメージはまるで空港のイミグレーションとなんら変わらない!ベトナムの
地方バスターミナルの様なイミグレーションとは全然違う!「さすが偉大な中国!!!」

その偉大な中国の空港みたいに立派なイミグレーションカウンターに
自転車を持って並んで入国審査を受ける!なんだか自分のこの姿を
傍から見たら滑稽だよね!空港じゃまずあり得ない光景だもの・・・
ここは陸路で国境越えをしていることをまさに実感した瞬間だった!

入国審査を無事終了。更に先に進むと、な、なんと免税品売り場が
登場。こちらも空港の免税品売り場みたいな感じで・・・
自転車を持ったまま免税品売り場をしばし見学!(←これまた滑稽な姿!)

自転車を持ったままエスカレーターに乗って2階に登るとそこには
税関審査場があった。今度はしっかりと制服を着た怖そうな係員が
いてX線の機械も動いていたけど、自転車はなんだかフリーパス!
ここでも拍子抜け!(笑)

税関を抜けて外に出ると、、、
そこはもう中国!!!

イミグレーションオフィースの庭には
「友誼関」と書かれたいかにも中国らしい関門が建っていました。

関門を抜けところにある観光センター
ベトナムっぽい建物だけど、、、笑
右の奥の道端に書かれた中国語が中国へ来たんだ
と言う雰囲気を盛りたててくれる!


せっかく中国に入ったので、少し自転車で走ってみることにしました。

なんだか景色がベトナム側と全然違う感じ

南寧〜友誼関を結ぶ「南友高速」が平行して見えて来た。


南友高速について
http://www.fmprc.gov.cn/ce/cejp/jpn/jmhz/t228539.htm

なおこの高速道路を利用した場合、
友誼関〜南寧は180km。車で2時間半だそうだ!
ちょうど友誼関〜ハノイ+の距離。自転車でも1日で行けちゃい
そうですね!>まっは先輩>はりまお
(ちなみに中国では高速道路を自転車で走ってはイケません!(笑)

嬉しいほど良いお天気!中国のサイクリング最高!


もう少し走ってみることにする。
友誼関から約5km走ったところで、国境からの道は他の
国道と合流する。その場所に国境から一番近い街「凭祥」まで
後14kmの標識あり!行ってみたいなぁーーー
と思うものの帰りのバスの時間もあるので、今回はこの国道合流地点を
折り返し地点とする。

合流地点近くにありました!ビールの冷えた茶屋
たなびく中国の国旗が誇らげ!
その向こうでイチャつくカップルも誇らしげ!(笑)


アイスクリームの冷凍庫で冷やされていたギンギンに冷えた中国ビールに峰吉もご満喫!
結局国境越えてもビール飲んでる!やることはいつも同じデス!
ベンチに店の子供がお昼寝中。子供を挟んでビールで祝杯をあげる峰吉とアメダス!(爆)


バスの時間もあるので、ビール2本(3本?)飲んだところで友誼関への
帰路に就く。

おっと、中国の貨物列車が走っていました。

踏切を通過する峰吉!標識がベトナムと違うのも中国に来た情緒を引き立ててくれます。


南友高速入口(=友誼関)まであと1km地点
微妙に登り坂が続きます。


「友誼関」まで戻って来ました。左折すると高速道路入口。
右側の門を通るとイミグレーション方向


イミグレーション前の広場をしばし見学

「陸南関」なんか重みを感じる言葉です!
中国の最北端から走って来たらコレみたら涙するだろうなぁーーー

友誼関の関門に登りました!

関門の上から中国方を臨んだ様子


峰吉in中国(広西チワン自治区)


関門を見学後、来た時とは逆に中国、ベトナムとイミグレーションを通過。
特に問題もなくスムーズな国境越えでした。そして再びベトナムへ入国!

ハノイへまでの帰り、なが〜道のり!

12:30分ベトナムへの入国完了!
イミグレーションの建物を出たまさにその瞬間、
黄緑色のバスが一台、走り去っていくのが見えました。
な、な、なんとそのバスが僕らが乗るはずだったハノイ行きの国際バス(接続便)
だったみたいです。朝にバスの運転手に聞いたら13時発って言ってたのに・・・
12:30分に出てしまうとは!なんともいい加減な国際バスだ!

仕方ないので自転車でDong Dangの街まで行き、そこからバスで帰ることに急きょ変更!

帰りは国境からクーラーがガンガンに効いたバスで帰る気持ちだったので、
急きょ自転車モードに切り替えるのは大変、大変!
国境からDong Dangまでの道が若干の下り道で良かった!
Dong Dang の街到着手前で出て来ました。この距離標識!


ハノイまで168km。国境から3kmの地点だからハノイ〜国境までは171kmだ!


国境から自転車を漕ぐこと20分。あっと言う間にDong Dangに到着。
まずはバスターミナルに行ってみる。

えっ、バスが一台も停まってない!
それどころか、乗客も、スタッフも誰もいないじゃん!ガーーん!(;一_一)

峰吉が歩き回ってスタッフらしき人を見つけ出してバスの時刻について
聞いたら、ハノイ行きは朝に数本あるのみ!ランソンまで行くか、国道に
戻って国境方面から来るバスを捕まえるしかないみたい!げげっ、、、

国境でハノイ行きのバスを聞いたら国際バス以外走ってないって言ってたし、、、
ランソンに行っても小さなバスに自転車を積んでくれる保証なし!
さぁ、どうしよう!

ランソン発の超ローカルな列車は13:05発!それに乗るしか他に方法がなさそう!
でも、なんだかんだで時は既に12:57分!

幸運なことにバスターミナルの真ん前がDongDangの駅舎だった!
12:58分駅舎に入る!が、、、乗客は既に列車に乗り込んでしまったのか、
駅舎の中にもひとっ子ひとりいないじゃないか、、、

切符売り場の中に書類の整理をしているおばさんが一人!
「ハノイ行きに乗りたいんだけど!」と峰吉がおばさんに声をかける!

おばさん一言!「もう出たよ!」
峰吉一言!「列車まだホームにいるじゃん!」

さすが女性同士、、、俺には出来ないなこう言う交渉!
出発5分前に駅に行って、人が乗るって言ったって難しい交渉を、なんと峰吉自転車
積み込みまで交渉してしまった!

おばさん血相変えて「次回からもっと早くきなさい!30分遅いよ!まったくも〜」と
剣幕たてられ駆け足で列車に向かう!おばさん口は悪いけど実はいい人かも?(笑)

ホームに停車中のハノイ行き鈍行列車

今日は荷物車が故障とかで、荷物をこのまどから搭載。
えっ、僕らの自転車???
選択の余地なし、この窓から入れられ、他の荷物の上に投げやられた!(爆)

車内の様子。メチャ、ローカル列車。しかも木の椅子
これでハノイまではキツイなぁーーー
上半身裸のお兄ちゃんも乗車。
日本の列車じゃありえないよね!(笑)

結局列車は15分ほど遅れてDong Dang駅を出発!
えっ、遅れの原因の一部は「僕ら」にあるんですけど、、、
その辺はご愛敬!何はともあれ、ハノイまでの足が確保出来て良かった!良かった!

やっと座って寛ぐ峰吉 寛ぐアメダスさ(足)

し、しかし、走りだして分かったのですが、この列車メチャクチャ遅いんです!
Dong Dangを13:30に出て、ハノイ着は、な、なんと19:20!
たかが168kmを約6時間もかけて走る兵列車。。。時速30km???
もしかして自転車の方が早かったりしちゃう恐ろしい列車!
バスはたった2時間半でランソン〜ハノイを結んでいるのに・・・

クーラーなし、扇風機は付いてても故障で動かない、そして木の椅子。
そして鈍足とくりゃ悪条件3拍子揃ったこんな列車に乗ってるのはやはり
尋常じゃない人たちばかりで・・・

中国から持ち込まれたであろう恐ろしく大きな荷物が車内のあちこちに・・・
それを運ぶのはおばさんでその荷物を車内からホームに下ろすポーターの
兄ちゃんまで乗車していたり、仕舞いには足元に大量の犬が入った籠が
置いてあったり、、、しかも車内は暑くて暑くて・・・
とにかく街の市場がそのまま移動しているような列車でした。。。

予定より30分遅れ20:00前に列車はようやくハノイの手前のGiaLamに到着!
でも、この列車ハノイ行きだった筈なのに、ここGiaLam止まりに変更だそうで、、、(笑)
仕方なくGiaLamからまた自転車を漕いでハノイに戻ることになる。

急いで荷物車まで自転車を取りに行く。心配していた自転車も傷が付いた程度で
破損はなかったので良しとしよう!ベトナムの列車に自転車を預けたら傷が付くのは
当たり前!駅の外に出てしばらく自転車の設定をしなおしていよいよハノイへ向けて
再び走りだす!

夜のロンビエン橋を渡りハノイの市街へと突入。橋の上には夕涼みするハノイっ子たちで
賑わっていた。

ハノイに帰って来たらもう腹ペコだ!
帰り道にルナによって夕食を食べて帰ることに!

「祝中国国境越えサイクリング!終了」

はりまおも夕食の後、ルナに駆けつけて、昨日ハノイから一緒に走った
メンバーが集合!

ランソンサイクリングお疲れ様!そして

乾杯!



Report By 雨ダスさとう




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